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    日時
    • 2020年5月8日(金)16:00-17:00
  • 場所
    • Zoom会議(参加が確定した方にURLを前日までにお送りします。)
  • 対象者
    • 上智大学の学生限定。先着30名。
  • 主催
    • 上智大学グローバル・コンサーン研究所
  • お申込み
    • 定員に達したため、受付を終了しました。
  • お問合わせ
    • グローバル・コンサーン研究所 i-glocon@sophia.ac.jp
第5回 中野晃一先生からのメッセージとトーク・セッション
「こういう時は政府の言うこと聞いとけばいいんじゃないですかね?」

中野 晃一

 どうですかねえ。政府が一番情報持っているわけだし、感染症の専門家たちが専門家会議やクラスター班に入って対策を練っているわけだし、素人がわあわあ言っても邪魔にしかならないかもしれないしね。科学的な知見が何より尊重されるべきだから、科学者たちに任せるのが大切なんじゃないかな。専門的な知識のない人が何を言ったって、それはノイズにすぎないよ。

 いやでも、結局、責任を負うべきは政治家じゃないのかな。科学的な分析を踏まえるのはもちろんだけど、有権者に選ばれているのは国会議員であり、内閣であり、総理大臣なんだから、政治的な判断が最終的には必要。感染症対策だけじゃなく、経済対策だって同じくらい大事なんだから、いくらコロナが怖いからと言って、景気が悪くなったら目も当てられない。政治や全体を見渡さないと、もっと多くの人が亡くなる。

 そのためには、もっと政府に強い権力をこういう時には与えないといけないんじゃない?わがままな人もいるし、やっぱりビシって強制力をもって、強いリーダーシップを発揮しないとダメだよ、政治家は。思ってたより、今の安倍さん頼りないから、小池さんや吉村さんみたいな知事のほうがわかってると思う。経済といっても、いろんな既得権益に縛られてたらダメだから、改革派のリーダーに期待しちゃう。非常時なんだから。

 えー、でもそもそも今みたいに保健所のキャパが足りない、検査ができない、医療機関にさえマスクや個人防護具が足りないって事態、橋下徹とか小泉純一郎、小池百合子とかが「無駄を省く!」ってどんどん切ったことに原因があると思うんだけど。安倍さんは論外だけど、小池さんにしたって、ちょっと前までオリンピックって言ってたし、なんか調子いいだけで信頼できる感じがしない。

 いやいや、どうせあなたみたいな人は誰が何をしてても不満なんでしょ。弱者の味方みたいなこと言ったって、そもそも世の中は不公平にできてるんだから、所詮、泣き言にすぎない。こういう時は一定数の死者が出るのは仕方ないし、日本はだいぶマシな方なんだから、何より大事なのは国家を守ること、国の医療制度の崩壊を防ぐこと、そのためには国民挙げて政府を支え、自粛を徹底しないといけない。

 さて、あなたはどう思いますか?

 やっぱりこういう時は政府の言うことを聞いとけばいいんですかね?

 そうでないなら、どうしましょう?